不正の発覚が続くスルガ銀行。カードローンへの影響は?

不正の発覚が続くスルガ銀行。カードローンへの影響は?

サブリースでの「不適切な融資」の発覚をきっかけに、スルガ銀行内部の不正の発覚が止まりません。個人向け融資に注力していたことで「地銀の雄」とも呼ばれたスルガ銀行ですが、なぜここまで転落することとなったのでしょうか。
スルガ銀行のつまずきのきっかけとなった、サブリースの不適切な融資と、気になるカードローンへの影響を見てみましょう。

「地銀の雄」と呼ばれたスルガ銀行

独自サービスで全国展開。JPX日経インデックス400の構成銘柄にも採用

スルガ銀行は、静岡県沼津市に本店を置き静岡県・神奈川県を主な営業エリアとする地方銀行です。五大都市圏での実店舗の展開や、全国展開のネットバンキングサービスを提供しているのが特徴です。
このような独自の経営指針により、「投資家に魅力の高い銘柄400社を選び、財務や経営が優秀な日本の株式市場をけん引する銘柄」の株価指標(インデックス)として開発された「JPX日経インデックス400」の構成銘柄に採用される、優良企業として知られていました。

個人向けに2タイプのローン商品を提供

スルガ銀行は1990年代はじめからいち早く企業向け融資から個人向け融資にかじを切り、自動車やリフォームといった一般的な目的をはじめ、さまざまな趣味の費用に充てられる目的別ローンや、不動産を担保にまとまった金額を融資する「アセットローン」を提供しています。

支店ごとにカードローンも充実

充実した目的別ローンとは別に、限度額800万円、実質年率3.9%~14.9%の「スルガ銀行カードローン」や共通ポイントサービス「Tポイント」と連携する「Tポイントつきリザーブプラン」をはじめ、ネットバンキングの支店ごとに独自のキャッシング・ローンサービスを提供しています。

何が問題?「シェアハウス」とスルガ銀行の不正融資

女性向けシェアハウス「かぼちゃの馬車」

1980年代に個人向け融資を優先する現在の営業方針にかじを切ったスルガ銀行は、特に不動産向けローンで投資用物件のオーナーに積極的に融資をすることで高収益をあげ、「地銀の雄」とも呼ばれました。
こうした投資用物件に対する融資が注目を集める中、スルガ銀行は2014年ごろから、シェアハウスを運営する「スマートデイズ」とその投資家に対して、集中的な融資をはじめます。

「サブリース」方式に特化した「スマートデイズ」とスルガ銀行

スマートデイズは、「『家賃0円・空室有り』でももうかる不動産投資」のキャッチコピーで、個人投資家の不動産の一括借り上げと家賃保証からなる「転貸(サブリース)」方式により業績を急拡大しましたが、2017年秋ごろから業績が悪化、2018年4月に民事再生法の適用申請による破産宣告を受けます。
スマートデイズはセミナーなどで集めたサブリースに関心を持つ人たちに、スルガ銀行をメインバンクにした融資をすすめていましたが、この融資の過程で不正があったと問題視されているのです。

スルガ銀行の融資はなにが問題視されているのか

問題視されているのは、融資の審査にあたってスマートデイズが主導して「通帳の偽造・改ざん」と「二重契約」があったことと、融資担当者がこの事実を公ではないものの認識していたと疑われている点です。
2018年5月に公表された危機管理委員会による内部調査では、

スルガ銀行の営業担当者が、二重契約や自己資金の偽装について明確に認識していたことを直接示す物的証拠はなく、当委員会のヒアリングに対しては、二重契約の存在について全員が認識を否定している(ただし、後述の1名を除く)。

として、明確な関与を否定しています。いったんは収まったかのように見えたスルガ銀行のサブリースの融資問題ですが、その後の調査で思わぬところに飛び火します。

サブリースの融資問題をきっかけに相次いだ不正の発覚

サブリースの融資問題をきっかけにおこなわれた行内調査により、暴力団関係者への融資やダミー会社を経由したシェアハウス関連融資の継続、顧客の定期預金を無断解約した上での貸し付け(浮貸し)など、「不適切な融資」が次々と明らかになったのです。最終的にスルガ銀行の「不適切な融資」は総額1兆円とも報じられるなど、いまだに問題の全容は見えていません。

カードローンの利用にはどう影響する?

サブリースの融資でつまずいたスルガ銀行は、企業としての存続が危ぶまれるレベルでさまざまな問題が発覚しています。
すでにカードローンの利用がある場合を例外として、これからスルガ銀行でカードローンを新たに申し込み・借り入れすることは、無視できないリスクを背負うことでもあります。

おわりに

芋づる式に明らかになっているスルガ銀行の不正は、ついに銀行の経営にまで影響するレベルにまで広がり、格付け会社が格付けを引き下げるなどの動きがはじまっています。
スルガ銀行の存続も危ぶまれる中、新たにカードローンの申し込み・借り入れをするリスクは決して無視できるものではありません。スルガ銀行でのカードローンの利用を考えるなら、そのリスクを踏まえた行動が欠かせないといえるでしょう。

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