ゆうちょ銀行の新決済サービス「ゆうちょPay」とカードローンへの影響

ゆうちょ銀行の新決済サービス「ゆうちょPay」とカードローンへの影響

民営化以降さまざまなサービスの開発・普及に努力しているゆうちょ銀行は、新たにGMOペイメントゲートウェイ(GMOPG)株式会社の決済サービス「銀行Pay」の基盤システムを活用した独自のスマホ決済サービス「ゆうちょPay」をリリースすることを発表しました。
ゆうちょPayは乱立する決済手段の中で、新たな決済手段として普及するのでしょうか。また、ゆうちょPayを含むさまざまな少額決済サービスの普及は、少額の利用がほとんどといわれているカードローンにどう影響するのでしょうか。その影響を見てみましょう。

「ゆうちょPay」として導入される「銀行Pay」の仕組み

銀行や地域をまたいで利用できる即時支払いサービス

ゆうちょ銀行がリリースした「ゆうちょPay」は、GMOPGが提供する「銀行Pay」を基盤としたサービスです。
スマートフォンと銀行の強みを活かした新たな決済手段の提供により、地域経済の活性化を支援することを目指す銀行Payは、金融機関様向けにスマートフォン決済システムを提供し、金融機関がサービス主体となって決済サービスを口座保有者と法人顧客に提供するサービスです。

簡単操作で利用できる銀行Pay

参加金融機関の相互乗り入れを実現する「マルチバンク」により、加盟店を共有化している銀行Payは、決済手段として銀行口座に加えて、アリペイ決済に対応。クレジットカード決済や現金引き出し(キャッシュアウト)サービスにも対応予定であるなど、利用シーンの拡大に向けたシステムの導入が予定されています。

手軽な決済手段の普及はカードローンにどう影響する?

さまざまな支払い方法が乱立する少額決済手段

ゆうちょPay(銀行Pay)の他にも、各種電子マネーが少額決済の手段として普及しています。一口に電子マネーといっても、楽天EdyやWAON、nanacoといった流通系やSuicaやPASMOなどの交通系など、発行する企業によってその性格は異なり、入金方法も前払い(プリペイド)や後払い、即時支払いにわかれるなど、さまざまな規格が並立しています。そのため、2016年(平成28年)の総務省家計消費状況調査では、電子マネーの保有世帯は約48%、利用世帯は約40%にものぼるなど、少額決済の手段としての電子マネーはかなり一般的になっているといえるでしょう。

銀行はデビットカードの普及を後押し

電子マネーの流行に乗り遅れた銀行は、クレジットカードに代わる決済手段としてデビットカードの普及に乗り出しています。
デビットカードでの決済は決済代金が銀行口座から即座に引き落とされるので口座残高以上の利用が防げることや、クレジットカードと比べると収支の管理が簡単などのメリットがあります。3メガバンクがブランドデビットの導入に踏み切ったことで、急速に普及しはじめています。

少額決済の普及はカードローン利用の減少をもたらす?

全国銀行協会(全銀協)の「銀行カードローン利用に関する消費者意識調査」によると、カードローンの種類を問わず借り入れ金額でもっとも多いのは50万円以下、利用目的としてもっとも多いのは生活費の不足の補てんや趣味やレジャーなどの交遊費用に充てるという回答が多くを占めました。
このようにカードローンの借り入れは日ごろの資金不足に充てるための借り入れがメインですが、主な利用場面であった手持ちのお金がないときの決済手段として各種電子マネーやデビットカードが普及したことで、カードローンの利用に影響する可能性は小さくありません。

おわりに

決済手段の多様化により、財布はスリムになり収入と支出の管理はインターネット上でやりやすくなるなど、使ったお金を記録する手間は年々少なくなっています。
資金不足のときに役立っていたカードローンですが、さまざまな決済手段の普及は、カードローンの利用に影響する可能性は無視できません。今後、カードローン会社がどのような対策をとるのかは、要注目と言えそうです。

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