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増加が続く銀行カードローンの貸付残高と銀行が進める対策

増加が続く銀行カードローンの貸付残高と銀行が進める対策

自主規制の一環として導入された大手銀行のローン商品の毎月の貸付残高の9月分の集計・発表がおこなわれ、自主規制強化の動きにも関わらず貸付残高が拡大している実態が明らかになりました。
今回発表された数字から、その影響を詳しく見てみましょう。

三井住友銀行が貸付残高トップ

発表されたカードローンの貸付残高を見てみると、

  • 三菱東京UFJ銀行…約4572億円(前年同月比約17%増・3月末比5.1%増)
  • 三井住友銀行…約7779億円(同約5%増・同0.2%減)
  • みずほ銀行…4329億円(同約11%増・同4.6%増)

となっています。全体的に増加傾向にあることは変わらないものの、さまざまな自主規制の導入によりその伸び率は鈍りつつあり、自主規制が一定の効果をあげていることがうかがえます。

銀行が導入しているさまざまな自主規制

過剰融資が問題視されたことで、この半年で銀行はカードローンの貸付にあたってさまざまな自主規制の導入を進めています。何度か取り上げてきましたが、その内容をおさらいしておきましょう。

広告内容の見直し

最初に導入されたのが、TVCMやインターネット広告などの広告内容の見直しです。従来は即日審査・即日融資を強調する内容のものがほとんどでしたが、この内容の見直しを進めることとなりました。
特に三菱東京UFJ銀行のカードローン「バンクイック」は10月一杯でTVCMの出稿を取りやめるなど、思いきった対策を導入しています。

消費者金融と同様の総量規制の導入

広告の見直しとあわせて進められたのが、消費者金融と同様の総量規制の導入です。
カードローンの貸付金額の上限を年収の一定割合までに制限する総量規制は、消費者金融や一部の地方銀行カードローンが先行して導入していましたが、自主規制の強化にあわせてほぼ全ての銀行カードローンに導入されることとなりました。

即日審査・即日融資の見直し

これらの自主規制とあわせて、今後の導入が予定されているのが即日審査・即日融資の見直しです。これは自主規制にあわせた導入ですが、即日審査・即日融資で借りられるカードローンが暴力団などの反社会的勢力の資金源になっていると疑われていたことへの対応も含まれています。
2018年1月をめどに、申込を受け付けたあとは警察が運用するデータベースに照会、反社会的勢力でないことを確認してからの融資になるため、申込から実際の借り入れまでは数日程度かかるようになると言われています。

自主規制の強化が続くも貸付残高は増加傾向

このようにさまざまな規制策が導入されていますが、現時点ではその効果は出ているもののまだ限られたものであり、銀行カードローンの貸付残高は増加傾向にあります。
日本弁護士連合会(日弁連)などカードローンとの関係が深い団体からはさらなる規制強化の導入が求められるなど、銀行カードローンをめぐる状況はますます厳しくなっています。

おわりに

さらなる自主規制の強化や法規制の導入を求められるなど、急成長した銀行カードローンをとりまく環境は明るいとは言えません。自主規制の強化や法規制の導入により貸付条件が厳しくなれば、一般の利用者への影響も無視できません。
今後の銀行カードローンの自主規制や法規制の導入については、要注目と言えそうです。

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