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進む地方銀行再編とカードローン利用への影響

進む地方銀行再編とカードローン利用への影響

2017年1月5日付の日経新聞で地方銀行の三重銀行と第三銀行が経営統合に向けて交渉入りしていることが報じられました。
2017年度中の統合を目指すと言われる今回の交渉は経営状況が厳しい地方銀行再編の一環でもあり、その成否も含めて動向が注目されます。
急速に進む地方銀行再編は、カードローン利用にどう影響するのでしょうか。地方銀行再編の経緯と、カードローン利用への影響を見てみましょう。

三重銀行と第三銀行の統合で期待される規模拡大と経営改善

報道によれば、今回の経営統合では持ち株会社をつくって三重銀行と第三銀行がぶら下がる方式や、合併による経営統合を検討していると報じられています。
これまで両行は、現金自動預払機(ATM)の相互利用をはじめとして連携を深めてきました。経営統合により事務部門の一本化などで更なる効率化が期待されます。
経営統合が実現すれば、総資産の合計は約4兆円(2016年9月末時点)と同じ三重県を基盤とする百五銀行の5兆3千億円に迫り、全国の地方銀行の中では30位台に浮上することとなります。

愛知、岐阜、三重の中部3県は、2012年の十六銀行の岐阜銀行の吸収合併を最後に大規模な銀行再編がありませんでしたが、今回の交渉入りをきっかけに中部地方の地方銀行再編が本格化すると考えられます。

長引く経営環境の悪化と急速に進む地方銀行再編

地方銀行は急速な少子高齢化の進展や、長引く景気低迷などの経営環境の悪化により、2000年代後半からグループ化や銀行合併が相次いでいます。
2007年(平成19年)以降の主な地方銀行の再編の流れを、全国銀行協会(全銀協)のサイトから引用して見てみましょう。

  • 2007年(平成19年)4月…ふくおかFG(福岡銀行+熊本ファミリー銀行)
  • 2007年(平成19年)10月…ふくおかFG(ふくおかFG+九州親和HD)
  • 2009年(平成21年)10月…フィデアHD(北都銀行+荘内銀行)
  • 2009年(平成21年)10月…池田泉州HD(泉州銀行+池田銀行)
  • 2010年(平成22年)3月…関西アーバン銀行(関西アーバン銀行+びわこ銀行)
  • 2010年(平成22年)5月…池田泉州HD(池田泉州HD内部での経営統合)
  • 2012年(平成24年)10月…じもとHD(きらやか銀行+仙台銀行)
  • 2012年(平成24年)9月…十六銀行(十六銀行+岐阜銀行)
  • 2014年(平成26年)10月…東京TYFG(東京都民銀行+八千代銀行)
  • 2015年(平成27年)10月…九州FG(肥後銀行+鹿児島銀行)
  • 2016年(平成28年)4月…コンコルディアFG(横浜銀行+東日本銀行)
  • 2016年(平成28年)4月…トモニHD(トモニHD+大正銀行)
  • 2016年(平成28年)4月…東京TYFG(東京TYFG+新銀行東京)
  • 2016年(平成28年)10月…めぶきFG(足利銀行+常陽銀行)
  • 2017年(平成29年)4月…ふくおかFG(ふくおかFG+十八銀行)

出典:最近の銀行の合併を知るには - 全国銀行協会
このように、活発にグループ化や合併こそ盛んにおこなわれているものの、そのほとんどは地域内での経営統合にとどまり、グループ化・寡占化が進んでいることが分かります。
特に経済規模の大きさから複数の地方銀行がある首都圏と関西圏で銀行再編の動きは激しく、首都圏では東京TYFG、関西圏では池田泉州HDと関西アーバン銀行を中心に大規模な再編が繰りかえしおこなわれています。

経営統合はカードローンサービスにどう影響する?

このように大規模かつ急速に進む地方銀行再編ですが、気になるのはカードローンサービスの利用への影響です。
バブル崩壊後の経営環境の悪化や金融情勢の変化により、地方銀行は従来の企業重視から個人重視に大きく舵を切っています。
特にカードローンでその傾向は強く、ネット銀行カードローンや地方銀行カードローンでは、利率引き下げや限度額の拡大などのサービス改善を活発におこなっています。
今後も現在の個人重視の姿勢が続けば、更なるサービス改善や新たなカードローンサービスが期待できます。しかし相次ぐ経営統合や合併によるサービス見直しがあれば、有利で安心して利用できるカードローンの提供が続くかは予断を許しません。
もちろん、景気回復による企業投資の活発化や金融政策の変更など、情勢に何らかの変化があれば個人を重視する現在の姿勢から本業である企業融資を重視することも考えられるため、地方銀行再編のカードローンへの影響は未知数と言えます。

おわりに

地方銀行再編はカードローンサービスの内容改善や新たなカードローンサービスの提供などが期待できますが、景気回復や金融政策の変更などの外部要因によって大きく左右されることが考えられます。
カードローンを利用するときには、このような点についても考えておくとよいかもしれません。

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